2025/04/10 13:11
暗視力
闇の中で瞳がキラリ 夜目の秘密は「タペタム」
夜目がとてもよい猫の目。暗い場所でもしっかりと物を見ることができるその秘密は、目の奥にあるタペタムという反射板の存在。タペタムは取り込んだ光を再び網膜に反射させることで、少しの光でも増幅しているのです。暗闇の中で光るのは、光を反射するタペタムの働きです。
視力
実は近視気味? でも動くものを見る動体視力は抜群
猫の目は暗い場所で優れている一方、視力自体はあまりよくありません。静止物の識別ができるのは約10メートル先まで。一方で動くものを見る動体視力はとても高く、50メートル先のわずかな動きも捉えることができます。
視野
人間よりも広い視野 斜め後ろもちゃんと見えている
猫の視野は左右で120度、両目で捉えられる範囲は200度、人間よりも広く、ほぼ斜め後ろの方向まで視界に入っています。
色の識別
赤色は猫には 暗い黄色に見えている?
猫は人間ほど色を識別する能力が高くなく、特に赤色を認識することができません。そのため赤は暗い黄色に見えていると考えられています。
優れた暗視や動体視力は
獲物を捕らえる本能から
猫の目を人間の目と比べると、細部を見る「静止視力」はあまり良くないものの、動くものを見る「動体視力」、暗闇で物を見る「暗視能力」、そして視野の広さは非常に優れています。これは、猫がかつて肉食の捕食者として暗闇の中で小動物を捕まえて生活してきた歴史と関係していると考えられます。
イエネコの祖先は砂漠地帯に生息していたリビアヤマネコで、もともと夜行性の狩猟動物でした。そのため、獲物をしっかりと捕らえるために暗視能力や動体視力が進化したのです。
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